熊本市 熊本城での肥後朝顔展(2015年)
2015年 8月 6日 熊本市 熊本城での肥後朝顔展(2015年)
恒例の肥後朝顔展が熊本城・数寄屋丸前広場にて6日から10日の予定で開催されました。造られた小屋の中に2列に並べられた肥後朝顔、「小鉢本蔓一本作り」と言われる独特の育て方をされ、肥後細川藩制時代には武士のたしなみとして奨励された、小鉢と一体になり、わび、さびを感じさせてくれました。花色も赤、桃、空、白、藤、茶、紫、黒、瑠璃色などと豊富で、特に焦げ茶や黒っぽく見える花は珍しいのかもしれません。
次は、9月4日から6日の予定で、熊本市動植物園・花の休憩所にて「肥後朝顔 秋の展示会」が開催されます。
『肥後朝顔について
古来、あさがおは東洋熱帯の原産で奈良朝の頃、薬種として中国から渡来し、寛文の頃(約三百年程前)観賞用
となりました。
その後、花色などが改良されその作り方も江戸時代までは、変化あさがおが珍重されていましたが、明治以降
は大輪あさがおに移行しています。
明治17年大阪を始めとして京都、東京、名古屋など各地に朝顔会が出来、研究が進められ流行、発展を遂げて
きました。(行灯作り、らせん作り、盆養切込作り、数咲作り、変化咲きなど)このなかで独り肥後朝顔界は、終
始洲浜性花の特性を生かし、肥後人の気質嗜考に合せて中輪ながら独特の花姿の肥後朝顔を作り上げたのです。
この肥後朝顔が、いつどのようにして起こったかは良く分りませんが、明治32年肥後朝顔涼花会として発足して
以来既に百年以上も経過しています。(平成十一年に百周年を迎えました)
肥後朝顔の特徴
一 品 種
洲浜性、茎、葉、草姿に特有の優美さがあり、葉は緑地班入洲浜葉です。
花色は多彩で(赤、桃、空、白、藤、茶、紫、黒、瑠璃色など)濃淡、光沢に富み何れも鮮明純色で
これに縞や絣入りもあります。
二 朝顔鉢
口径9cm、高さ12cm上開きの丸型、細胴の小鉢を用います。
(肥後水の平焼、小岱焼の本焼を用いています)。
三 作り方(小鉢本蔓一本作り)
涼花会では春、夏(四月二十日頃ヽ七月二十日頃)二回播種します。苗床にて発芽した苗を前記の
小鉢に鉢上げして培養します。
その本蔓を摘まずに草丈を鉢の高さの三~四倍に止め、本蔓の五、六枚の所に蕾を育てその第一花を
鉢の高さ程に咲かせ、その第一花から第三花までを観賞します。
観 賞
涼花会では夏、秋(七月初旬ヽ九月初旬)観賞します。
良花は七曜以上で花色、光沢ともに優れ花芯の純白さが大きく、花弁に衰多く躍動変化があります。
また茎、葉は短く堅くしまり草姿が鉢と共に程よく調和したものが良いとされています。
観賞は床の間などに、花色を按配して五、七、九、など奇数鉢を上下二段に並べて、早朝より正午頃
まで観賞します。
なお熊本市では八月に熊本城内に於いて「熊本城肥後朝顔展」を開催し、一般の人々や観光客に観賞
して貰うと共にこの伝統文化の保存に努めております。
肥後朝顔の品種
法 衣 - 黒色無地 岩清水 - 黒色地白しま
小倉山 - 小豆色無地 殿上人 - 小豆色に白かすり
紫 衣 - 紫色無地 藤 衣 - 藤色無地
藤の川 - 藤色地白しま 司 紅 - 紅色無地
立田川 - 紅色に白しま 雪神橋 - 紅色に白かすり
白 波 - 雪白色 春 月 - 桃色無地
老 松 - 濃茶色無地 高 砂 - 淡茶色地に白しま
常磐山 - 瑠璃色無地 御狩宿 - 瑠璃色地に白しま
松 風 - 青色無地 松 月 - 青色地に白しま
磯千鳥 - 青色地に白かすり 磯打波 - 淡青色無地
天の原 - 空色無地 』
場 所
恒例の肥後朝顔展が熊本城・数寄屋丸前広場にて6日から10日の予定で開催されました。造られた小屋の中に2列に並べられた肥後朝顔、「小鉢本蔓一本作り」と言われる独特の育て方をされ、肥後細川藩制時代には武士のたしなみとして奨励された、小鉢と一体になり、わび、さびを感じさせてくれました。花色も赤、桃、空、白、藤、茶、紫、黒、瑠璃色などと豊富で、特に焦げ茶や黒っぽく見える花は珍しいのかもしれません。
次は、9月4日から6日の予定で、熊本市動植物園・花の休憩所にて「肥後朝顔 秋の展示会」が開催されます。
『肥後朝顔について
古来、あさがおは東洋熱帯の原産で奈良朝の頃、薬種として中国から渡来し、寛文の頃(約三百年程前)観賞用
となりました。
その後、花色などが改良されその作り方も江戸時代までは、変化あさがおが珍重されていましたが、明治以降
は大輪あさがおに移行しています。
明治17年大阪を始めとして京都、東京、名古屋など各地に朝顔会が出来、研究が進められ流行、発展を遂げて
きました。(行灯作り、らせん作り、盆養切込作り、数咲作り、変化咲きなど)このなかで独り肥後朝顔界は、終
始洲浜性花の特性を生かし、肥後人の気質嗜考に合せて中輪ながら独特の花姿の肥後朝顔を作り上げたのです。
この肥後朝顔が、いつどのようにして起こったかは良く分りませんが、明治32年肥後朝顔涼花会として発足して
以来既に百年以上も経過しています。(平成十一年に百周年を迎えました)
肥後朝顔の特徴
一 品 種
洲浜性、茎、葉、草姿に特有の優美さがあり、葉は緑地班入洲浜葉です。
花色は多彩で(赤、桃、空、白、藤、茶、紫、黒、瑠璃色など)濃淡、光沢に富み何れも鮮明純色で
これに縞や絣入りもあります。
二 朝顔鉢
口径9cm、高さ12cm上開きの丸型、細胴の小鉢を用います。
(肥後水の平焼、小岱焼の本焼を用いています)。
三 作り方(小鉢本蔓一本作り)
涼花会では春、夏(四月二十日頃ヽ七月二十日頃)二回播種します。苗床にて発芽した苗を前記の
小鉢に鉢上げして培養します。
その本蔓を摘まずに草丈を鉢の高さの三~四倍に止め、本蔓の五、六枚の所に蕾を育てその第一花を
鉢の高さ程に咲かせ、その第一花から第三花までを観賞します。
観 賞
涼花会では夏、秋(七月初旬ヽ九月初旬)観賞します。
良花は七曜以上で花色、光沢ともに優れ花芯の純白さが大きく、花弁に衰多く躍動変化があります。
また茎、葉は短く堅くしまり草姿が鉢と共に程よく調和したものが良いとされています。
観賞は床の間などに、花色を按配して五、七、九、など奇数鉢を上下二段に並べて、早朝より正午頃
まで観賞します。
なお熊本市では八月に熊本城内に於いて「熊本城肥後朝顔展」を開催し、一般の人々や観光客に観賞
して貰うと共にこの伝統文化の保存に努めております。
肥後朝顔の品種
法 衣 - 黒色無地 岩清水 - 黒色地白しま
小倉山 - 小豆色無地 殿上人 - 小豆色に白かすり
紫 衣 - 紫色無地 藤 衣 - 藤色無地
藤の川 - 藤色地白しま 司 紅 - 紅色無地
立田川 - 紅色に白しま 雪神橋 - 紅色に白かすり
白 波 - 雪白色 春 月 - 桃色無地
老 松 - 濃茶色無地 高 砂 - 淡茶色地に白しま
常磐山 - 瑠璃色無地 御狩宿 - 瑠璃色地に白しま
松 風 - 青色無地 松 月 - 青色地に白しま
磯千鳥 - 青色地に白かすり 磯打波 - 淡青色無地
天の原 - 空色無地 』
場 所
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