熊本市動植物園での肥後朝顔 秋の展示会(2014年)

2014年 9月 5日   熊本市動植物園での肥後朝顔 秋の展示会(2014年)
 5日から7日までの予定で「肥後朝顔 秋の展示会」が開催されています。初日ということで開園直後は多くの方々でにぎわっていました。
 肥後六花の一つで、「肥後アサガオ涼花会」のメンバーの皆様によって、伝統に基づいた小鉢本蔓作りの独特の仕立て方で育てられて展示されていました。
肥後づくり
1 本焼の径12㎝の小鉢を使い、茎を摘芯せずに親蔓を自然に鉢の高さの3倍に仕立て、花の時まで双葉が
  残るように管理する。
2 第一花は4~5節目につけ、.三花まで鑑賞する。鉢と茎葉と花との釣り合いと品位を重んじる。
3 花期は7~9月
4 花色は、紅、青、白、紫、桃、茶、黒色で、いずれも純色で覆輪がない。
5 葉が白斑入り州浜葉であること、花筒部が純白で曇りがないこと。』

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「徳永据子」女史
 肥後朝顔涼花会は明治32年に結成されました。その後、熊本では昭和20年に大空襲が、昭和28年6月には大水害に見舞われ、肥後朝顔は絶滅したと考えられていました。しかし、この中でただ一人、ひっしになって種子を守り栽培を続けられていた「徳永据子」女史によって、肥後朝顔は存続することができました。肥後朝顔の伝統を重んじ、ここまで愛しつづけられた女史に頭が下がります。』
老松                                     高砂
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法衣                                     磯打波
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雪神橋                                   石清水
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藤衣                                     小倉山
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松月                                     松風
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常磐山                                   岩戸雪
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白波                                     天の原
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肥後アサガオ涼花会について
 肥後アサガオ涼花会は、明治32年9月10日(1899)伝統園芸の肥後アサガオの保存と普及のために同志44名の署名捺印によって結成され、昭和15年4月(1940)までに180名の会員を有するに至りましたが、戦争のため会務は中断していました。
当時、会員だった故徳永据子夫人(昭和42年7月21日死亡)は、戦火の中でも銘花保存の一念から、採種を続け他の会員が第二次大戦や大水害(昭和28年6月26日)で秘蔵の種子を失った中で、唯一人数十年来の種子を守り続けてきました。同女の功績は、誠に偉大なものといえましょう。
昭和35年10月22日(1960)熊本県下で開催された国民体育祭に御旅行中の昭和天皇・同皇后両陛下を熊本大学図書館にお迎えの際、肥後アサガオを展覧に供しました。これは徳永夫人が栽培したもので、法衣・藤衣・春月・司紅・高砂の五品種七鉢でした。肥後六花では、肥後ギク・肥後ショウブについで三番目の銘花天覧でした。
涼花会は、この光栄を記念して、翌昭和36年10月22日(1961)事務局を熊本市立博物館内に置いて復活しました。現在、会員はほとんど国内全域に分布し百名余りで栽培が続けられています。この会の行事として、毎年七月上旬、水前寺公園内(古今伝授の間)において持ち寄り会を行い、九月上旬には、秋の展示会を熊本市立博物館で催し、一般市民に公開してその保存発展に努めています。
肥後アサガオを栽培し或いは、涼花会に入会をご希望の方は、是非事務局に御申し出下さい。                                             涼花会事務局   熊本市立博物館
                                             熊本市古京町三-ニ
                                             電話O九六-三二四-三五〇〇
肥後アサガオの特徴
 肥後アサガオは、緑地・白斑入・洲浜葉の色彩花で、小鉢本蔓作りの独特の仕立方です。
 洲浜葉は、嘉永・安政(1848~1854)の頃に出現したもので「両地秋」成田屋山崎留次郎著・安政2年(1855)に記載され、スハマソウ(キンポウゲ科)の葉形に似ているところから、この名が生まれました。花の色は多彩で、濃淡光沢に富み、いずれも鮮明純色で、これに絣や縞の入ったものがありますが、覆輪はありません。花弁(曜)は、六~九曜まれに十曜も現れ襞が多く、光沢のすぐれた円満花です。花筒は、純白に大きく抜けていてにごりがありません。
 開花時刻は、品種や環境条件で異なります。一般に午前二時頃からはじまり、四~五時頃にはほとんど開花します。夏の強い日差しのもとでは、数時間で花色は変化し、しぼみます。従って観賞は午前九時頃までが限度です。
朝顔鉢
 約口径10センチ・高さ12センチ・上開きの丸型・細胴の小鉢を用います。(古くから肥後水の平焼・小袋焼の本焼きを用いています。)
作り方
 春・夏(4月20日・7月20日)二回播きます。前記の小鉢に植え、本蔓一幹を伸ばし本葉五~六枚の所に蕾を育て、第一花から第三花までを観賞します。草高は、鉢の高さの三倍までがよく、その四分の一の位置に第一蓄をつけるようにします。
観賞
 夏・秋二回(七月の上旬・九月の上旬)観賞します。良花は七曜以上で花色光沢共に優れ、花芯の抜けが大きく花弁に襞多く躍動変化かあります。また茎・葉は短く堅くしまり葉の半分が鉢外に出ており草姿が鉢とよく調和したものがよいとされています。
観賞は、床の間その他で花色を按配して、五・七・九・十一などの奇数鉢を上下二段に並べて、早朝より正午頃まで観賞します。
主な品種
   司紅―紅色無地                龍田川-紅色地に白縞
   雪神橋-紅色地に白絣            春月-桃色無地
   春の川-桃色地に白縞            法衣-黒色無地
   岩清水-黒色地に白縞            佐野渡-鼠色地に白絣
   小倉山-小豆色無地             殿上人-小豆色地に白絣
   紫衣-紫色無地                藤衣-藤色無地
   藤川-藤色地に自縞             白波-雪白色
   老松-濃海老茶色無地            高砂-淡海老茶色地に白縞
   枯野雪-淡海老茶色に白絣         常磐山-瑠璃色無地
   御狩宿-瑠璃色地に白縞          松風-青色無地
   松月-青色地に白縞             磯打波-淡青色無地
   天の原-空色無地                                』

場 所
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