熊本市　北岡自然公園熊本の花所/ウェブリブログ

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熊本市　北岡自然公園

<< 作成日時： 2010/02/21 08:13 >>

２０１０年　２月１７日　　　熊本市　北岡自然公園
　肥後細川氏の菩提寺・妙解寺の有った場所で、初代藩主（細川三代）忠利公、四代光尚公の霊屋を始め、その後の藩主のお墓も見ることができます。　園内は梅が数本咲いており、肥後椿も一輪咲いていました。薔薇が入り口付近に植えられているので、薔薇の花の時期に再度訪ねてみたいと思っています。
　熊本城から百梅園、谷尾崎梅林公園に行く途中？の位置にあるので、今回は加藤清正の母君、奥方の御廟を確認かたがた寄ってみました。

２００９年　北岡自然公園

北　岡　自　然　公　園

妙解寺総門　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　門からの通路には肥後椿も数本植えられていました。

　公園の奥まで進み、石灯籠の並ぶ奥の石段を上ると、細川家霊廟があります。
『この霊廟は肥後細川氏３代で初代藩主となった忠利とその夫人、及び４代光尚の霊をまつったものである。いずれの廟も唐破風のついた向拝を持ち、中には五輪塔が安置されている。中央が忠利廟で、桁行３間、梁間３間、一重方形造の本瓦葺、覆鉢、宝珠付きで、組物は出組、二重繁垂木で、かえる股には九曜紋が施されている。右が忠利夫人、左が光尚の廟で、二つとも桁行２間、梁間２間で忠利廟を簡略化したものである。これらの廟は、禅宗様と和様の折衷様式で、桃山時代のデザインを色濃く残す江戸初期の建物として貴重である。門は同じく唐破風の付いた四脚門であり、廟の周囲に配置された忠利・光尚の殉死者の墓、廟、塀とあわせて、江戸時代初期の藩主の墓制を知るうえで、全国的にも数少ない遺構の一つである。』

第三代細川忠利公御廟　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　第四代細川光尚公御廟

安部弥市右衛門の墓
『安部弥市右衛門は藩主細川忠利の直臣で、忠利が亡くなる前に殉死を願ったが許されなかった。しかし、周囲の冷たい目に耐え切れず、あとを追って切腹した。藩では殉死とは認めたものの、阿部家の知行を分割して相続させた為、嫡子権兵衛が忠利の法事のときに髪を切って供えるという事件に発展し、遂に安部一族は追討されてしまった。この事件を小説に仕立てたのが、森鴎外の「安部一族」である。』

北岡自然公園の入り口

妙永寺　加藤清正公母君聖林院殿御廟
『加藤清正は慶長５年（１６００）になくなった母伊都子の霊を弔うため、その三回忌にあたり、ここ妙永寺（当時は常光寺）を建てました。この墓は慶長年間の特徴をよく備えており、墓の前の小堂に祭られているのは、母伊都子の小像と伝えられています。この像は清正の朝鮮出兵のとき自ら彫刻たもので、清正はこれをお守りとして肌身離さず持ち歩き、自らの武運長久を祈ったといわれています。』

壽福山　妙　永　寺　清正公母堂廟所